SAKE DIPLOMAを取得したい人へ。アカデミー・デュ・ヴァンの通信講座をおススメします!
少しマニアックですが日本酒の資格というものが存在します。
日本酒や焼酎を扱う仕事をしている人や趣味でもっと深い知識が欲しい方におススメです。
日本酒の資格は複数あるのですが、その中で最も難しいとされているのが日本ソムリエ協会が認定する「SAKE DIPLOMA」です。
日本酒の起源や歴史、製造方法などの知識からテイスティングの技術まで本格的に学ぶことができます。
ただ、マニアックな資格なので参考書がなかったり、ネットで得られる情報も少ないです。
また、テイスティングは感覚的な能力を必要とするので一朝一夕で身に付きません。
筆者も「SAKE DIPLOMA」取得に向けて勉強中ですが、情報が少なすぎるので早々と独学はあきらめました。
今はアカデミー・デュ・ヴァンの通信講座で週一回の講義を受けています。
今回は講義の特徴や受講した感想を説明していきます。
SAKE DIPLOMAについての記事はこちら↓↓↓
アカデミー・デュ・ヴァンとは
アカデミー・デュ・ヴァンはパリが発祥の歴史あるワインスクールで国内では東京、大阪、名古屋に学校を持っています。
メインはワインのスクールですが、2017年の「SAKE DIPLOMA」認定試験が始まって以来、オンライン・オフラインのアカデミーを開催しています。
筆者は学校から遠いところに住んでいるのでオンラインのアカデミーを利用しています。
講義の特徴
2022年度は
- 水曜日14:00~16:30
- 木曜日19:00~21:30
- 土曜日10:30~13:00
の3コースです。
全部で12回の講義があり、座学とテイスティングの実技の2部構成になっています。
座学
日本酒の歴史や背景、製造方法について学んでいきます。
特に製造方法は専門用語が多く、なじみのない作業ばかりなので理解が難しいです。
もちろん講師陣は「SAKE DIPLOMA」を取得しているプロですので、実際に日本酒を造ってらっしゃるんですかと聞きたくなるほど詳しく説明していただけます。
またオンライン・アカデミーはライブでの授業になりますので、疑問があればその都度質問が可能です。
万が一、講義が受けられない場合は他の曜日に振り替えることが可能ですし、もう一度受講したいときは過去の動画を見ることができます。
テイスティング
座学は勉強することで身に着けられますが、不安なのがテイスティングですね。
アカデミー・デュ・ヴァンのオンラインアカデミーでは毎回講義の前に小瓶に入った日本酒・焼酎が送られてきます。
画面越しになりますが、講師と一緒にテイスティングを行います。
一つ一つのお酒をポイントを交えながら、丁寧に教えていただけるので安心です。
豊富な練習問題
座学でインプットしたら、アウトプットしてようやく知識が定着します。
アカデミー・デュ・ヴァンの講座に申し込むと全2000問以上の練習問題が付いてきます。
アプリを取得すればスマホでいつでも取り組めるので、スキマ時間を使って学習できます。
おわりに
現在2回の講義を受けましたが、大変満足しています。
講師の説明はとてもわかりやすく、2回の授業でだいぶテイスティングの能力が身に付いたと実感しています。
デメリットは受講料が79200円と高額なことと、二次試験の論述対策に別途費用がかかってしまうことです。
それを考慮に入れても損はしない内容になっています。
独学での受験も可能とは思いますが、仕事をしながら勉強となるとプロから教わるのが一番の近道です。
無料の説明会や単発の有料講座もあるで、悩んでいる人はぜひ参考にしてください!!
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは?資格をとって日本酒をもっと楽しもう!
皆さんは「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」という資格をご存じですか?
SAKE DIPLOMAの「SAKE(酒)」とは酒類すべてのことではなく、日本酒や焼酎のことを指しています。
つまり日本酒や焼酎に特化した少し珍しい資格です。
日本酒や焼酎を販売する人や飲食店で提供する人は、より詳しい知識を身に着けることができます。
趣味の場合でもSAKE DIPLOMAを持っているだけで、話しに説得力がありますし、話しのネタにもなりますね。
日本酒の資格は他にもありますが、日本酒を本気で勉強したい人にとにかくおススメしたいのが「SAKE DIPLOMA」です。
今回はSAKE DIPLOMAについて詳しく解説していきます。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは?
SAKE DIPLOMAは一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A)が認定している資格で、2017年から始まりました。
日本ソムリエ協会は名前の通り、ワインのプロフェッショナルである「ソムリエ」を育成する団体です。
SAKE DIPLOMAを発足は、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に認定されたことが背景にあります。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の受験について
資格を取るならば受験要項やスケジュールが重要ですね。
受験資格、取得までの流れ、出題分野・内容について説明していきます。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の受験資格
受験資格は1つです。
- 受験日(一次試験日)までに満20歳以上になっていること
条件を満たしていれば国籍、職種、経験に関係なく受験可能です。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の資格取得までの流れ
出願期間は3月~7月中旬の間です。
予約した会場で一次試験を受験し、合格したら二次試験へと進みます。
②事務局から会場予約IDとパスワードがメール配信される
③一次試験の日時と会場をWEB予約する(6月中旬~8月中旬)
④予約した会場で一次試験を受験する(7月中旬~8月中旬)
⑤合格後、二次試験を受験する(10月中旬)
⑥合格後、認定手続きをする
試験内容
一次試験
試験問題は申し込み時に事務局より発送される「J.S.A. SAKE DIPLOMA教本」から出題されます。
筆記ではなくパソコンで回答するCBT方式で、試験時間は60分です。
試験終了後、すぐに試験結果が表示されます。
2020年度以降は一次試験に合格している場合は、翌5年間のうち3回まで免除の対象となります。
二次試験
二次試験は20分の論述式と30分のテイスティング試験です。
会場が主要都市に限られていて、2021年は以下の16か所でした。
札幌・盛岡・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・京都
大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇
合格発表はホームページで行われるほか、結果通知が自宅に郵送されます。
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)受験から合格後までの費用
受験費用は一般と会員で異なり、合格後は資格認定登録料が必要です。
二次試験から受験する場合は費用が安くなります。
一次試験から受験する場合
一次試験は2回まで受験可能が、1回目の受験で合格しても2回目分の返金はないので注意してください。
受験と同時に日本ソムリエ協会に入会した場合は、入会金10,000円半額になるだけでなく、受験料も会員価格で申し込めます。
二次試験から受験する場合
一次試験が免除される場合は二次試験の費用のみで受験できます。
合格後にかかる費用
二次試験合格者には合格通知と認定登録申請書が送付されます。
資格認定登録料を振り込み、手続きをしたのちに認定証や認定バッジ、資格認定カードが手元に届きます。
おわりに
SAKE DIPLOMAは日本酒について専門的に学べる資格です。
筆者も2022年度の試験に申し込み、勉強中です。
当初は独学で受験しようと考えていましたが、テイスティング対策が自分ひとりの力では難しいと考え、アカデミー・デュ・ヴァンが開催する受験対策講座に申し込みました。
テイスティングは感覚で覚えなくてはならないうえに、聞き慣れない専門的な言葉を使います。
努力次第で独学も可能と思いますが、限られた時間の中で習得するにはプロのソムリエの力を借りるのが一番と判断しました。
今後はアカデミー・デュ・ヴァンの授業を通して身に着けたことや勉強方法を発信していくので、SAKE DIPLOMAに興味のある人は参考にしてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
日本酒のペアリングって何?ポイントを理解し、美味しく日本酒を飲もう。
ペアリングとは酒と料理を合わせることでよりおいしく食事を味わえるマッチング法です。
どんな組み合わせでも良いわけではなく、ある一定のルールに則ってペアリングすることで、単体で味わうよりもはるかにおいしさを感じることができます。
今回は日本酒を以下の4つのタイプに分けてそれぞれのペアリング方法について説明していきます。
ペアリングの基礎
ペアリングの大前提は味の濃淡を合わせることです。
そこから掘り下げ、香り、製法、温度帯、テクスチャーといった細かい要素を合わせることで、日本酒単独で味わうよりも、より食事を美味しく感じることができます。
味の濃淡を合わせる
濃い味の料理には味のしっかりした日本酒、薄い味の料理には味の軽いタイプの日本酒を選ぶと一体感が生まれます
香りの要素を合わせる
リンゴの香りの日本酒なら料理にリンゴを使うなど、日本酒と食材の香りを合わせると調和性が高まります。
テクスチャーを合わせる
とろっとした口当たりの日本酒にはとろみのある料理を合わせると一体感が増します。
温度帯を合わせる
それぞれの日本酒に合った温度帯にすることで美味しさ倍増。
ペアリングする料理の温度帯も合わせることでよりマッチング度が高まります。
食材のマイナス要素を包み込む
例えば日本酒には魚や肉特有の臭みを包み込む「マスキング効果」あります。
臭みを消すことで口の中に嫌な余韻を残さず、美味しさのみを残すことができます。
日本酒の4タイプの特徴
日本酒の4タイプの香りや味わいの特徴です。
これを参考にペアリングを試してみてください!
香り | 味わい | |
熟成タイプ | ナッツやドライフルーツ、スパイスといった力強く複雑な香り | 経年による甘味と旨味が凝縮し円熟した味わい |
旨口タイプ | 主原料の米や乳製品を思わせる香り | 米の旨味にあふれるふくよかで丸みのある味わい |
フルーティタイプ | リンゴやバナナといったフルーツ、花のような香り | 甘味があり、ジューシーで透明感がある |
軽快タイプ | 穏やかで控えめ。柑橘系フルーツやハーブ、ミネラル感あふれる香り | 清涼感があり軽快。キレが良く飲み口スッキリ。 |
ペアリングを向上させる酒器
口径のすぼまりが広めのタイプのグラス(上)と口径のすぼまりが狭めのタイプのグラス(下)でお酒を飲んでいる時の人の顔の向きに注目してください。
口径のすぼまりが広いタイプより狭いタイプの方が顔が上を向いています。
すぼまりによってお酒がなかなか下に流れてこないため、自らも顔を上げ迎えに行かなくてはならないからです。。
この顔の角度が味わいに影響を与えます。
口径のすぼまりが広いタイプ
舌とグラスが水平な状態になり、お酒は舌先に触れず、下の中央の広い部分に一気に流れていきます。
ボリューム感のある芳醇系の日本酒の特徴を感じやすいです。
口径のすぼまりが狭めのタイプ
お酒を飲むときに顔と舌が上を向きます。
お酒を飲むとまず舌先に触れ、中央を通って細く喉まで流れるため酸味やアルコール感を感じる面積が狭くなります。
すっきりした味わいの日本酒と相性が良いです。
すぼまりの部分に香りがとどまりやすく、フルーティな香りも楽しみやすいです。
温度で変化する日本酒の味わい
日本酒に含まれる有機酸の種類によって適温が変わってきますので指標の1つにしてください。
ただし適温を見極めるにはテイスティングするのが1番です。
生酒や高級酒をお燗にするのはもったいないという古い概念は捨てて様々な温度を試してみてください。
お燗について深く知りたい人はこちらも読んでください。
電子レンジでもおいしいお燗はつくれます。
日本酒を温める効果
日本酒をお燗にすると次のような効果が得られます。
- 苦み、渋みを感じにくくなる
- 甘味が増して、酸味がマスキングされる
- 味わいをまろやかにする
冷たいと酸味や苦みが悪目立ちする日本酒はお燗にしてみてください。
日本酒を冷やす効果
冷やす効果は
- 味わいをシャープにする
- 爽快感をアップさせる
- 甘味を緩和させる
甘ったるいなと感じる日本酒は冷やしてみてください。
ただし香りの高いタイプは冷やしすぎると香りを感じにくくなるので冷蔵庫から出して少ししてから飲むことをおススメします。
おわりに
今回、参考にした文献は「日本酒のペアリングがよくわかる本」です。
ペアリングは言葉で説明するのが難しいところがあり、実際に体験していただくのが1番です。
料理が苦手という人は日本酒をメインに扱っている居酒屋で頼んだ料理に合う日本酒を選んでもらうのも良いです。
いろいろ試しすぎると酔いがひどいことになりますのでほどほどにお願いします!
ぜひペアリングを試して日本酒の深い世界を楽しんでください!!
新潟に行ったらスーパー「原信」に寄るべき理由
「原信」は新潟のご当地スーパーです。
新潟県内ではどこにでもあり、店舗によっては24時間営業している田舎民の味方です。
日本酒
新潟といえば日本酒ですね。
スーパーでこの品揃えは恐ろしいです。
八海山、久保田、越乃寒梅、吉乃川…
新潟の有名蔵が並んでいるのがスタンダードです。
今流行りの「荷札酒」で有名な加茂錦酒造の地元向けの普通酒まで置いてあります。
無濾過蔵出酒(加茂錦株式会社)
新潟の日本酒についてはこちら
エチゴビール
越後ビールは新潟市にありますが、なんと全国初の地ビールの会社なんです。
王道タイプのクラフトビールです。
各コンペティションで多数受賞しています。
栃尾の油揚げ
言わずと知れた新潟のソウルフードです。
厚焼きではない、ひたすら分厚いジューシーな油揚げです。
日本酒のおつまみには最高ですね。
栃尾の油揚げについて知りたい人はこちら
味噌
新潟の摂田屋は醸造の町です。
日本酒の酒蔵、味噌屋、醤油屋が集中しています。
筆者おススメは星野本店の味噌です。
醤油
越のむらさきの出汁醤油は有名です。
カツオの風味が食欲を刺激します。
栃尾の油揚げとの相性は抜群です。
味噌屋さんの醤油も売っています。
米菓
亀田製菓、三幸製菓、栗山米菓…
米どころゆえに米菓の会社がたくさん存在します。
柿の種
柿の種は全国どこでも入手できますがラインナップが違いますね。
なんとレギュラー商品ではないのですが「柿の種のオイル漬け」が有名な阿部幸製菓の「かきたね」が置いてあることもありました。
ばかうけ
栗山米菓といえば「ばかうけ」ですね。
東京では手に入るのですが全国どこでもというわけではないようですね。
期間限定商品がおすすめです。
ネクストミーツ
ネクストミーツは代替肉です。
2021年に長岡市に新工場ネクストファクトリーの建設が始まりました。
コンセプトは地球を終わらせない食品工場。
全店舗というわけではないですが、田舎のスーパーにこんな最先端な商品が置いてあるとは驚きです。
おわりに
原信に行けば新潟のお土産に困らないラインナップでしたね。
新幹線の止まる大きな駅まで行けばポン酒館などお土産を買えるお店がありますが、日本で5番目の面積を誇る新潟県においてはアクセスが不便です。
そんな時はぜひスーパー「原信」に足を運んでください!
きっとお土産に困らないはずです!!
新潟の日本酒は淡麗辛口なのか?甘いお酒はないの?
一昔前、新潟の日本酒は「淡麗辛口」で一世を風靡しました。
今でこそあまり聞かなくなりましたが、そのイメージは根強いです。
新潟の酒蔵の数は88と日本一ですが、その全てを「淡麗辛口」でくくって良いのでしょうか。
今回は新潟の日本酒の「淡麗辛口」の真偽について解説します。
新潟=淡麗辛口は間違い
新潟の日本酒は好きでよく飲みますがすっきり辛いだけではないです。
芳醇辛口、淡麗柔口、酸のある甘いタイプと様々なタイプがあります。
淡麗辛口という言葉でまとめるにはバリエーションが豊富すぎます。
数値からひも解く新潟の淡麗辛口
新潟清酒産地呼称協会や国税庁が新潟の日本酒の分析値のデータを公開しています。
それを見ても新潟の日本酒は目立って辛口というわけではありません。
そもそも辛口ってどのような味なのでしょうか?
なぜ新潟=淡麗辛口という印象を持たれているのでしょうか?
甘い、辛いを表す数値
甘辛度という甘い、辛いを表す数値があります。
少し古いデータですが国税庁によると辛口タイプなのは香川県、富山県、高知県です。
濃淡度という濃い、スッキリを表す数値もあるのですが、淡麗タイプなのは静岡県、埼玉県、新潟県、群馬県となっています。
確かに新潟の日本酒は淡麗タイプが多いです。
日本酒度で見る甘辛
甘い、辛いの指標に日本酒度というものもあります。
新潟清酒産地呼称協会のホームページに新潟の日本酒の日本酒度が掲載されているのですがほとんどが0~+4の間にあります。
この数字は一般的な日本酒と比べて高い数値ではありません。
特別に新潟が辛口とは言えませんね。
新潟淡麗
上記の2点を踏まえると新潟=淡麗辛口というより新潟淡麗です。
確かに新潟の日本酒はきれいな味わいのものが多いです。
なぜきれいなのか分析していきます。
なぜ新潟の日本酒は淡麗なのか
五百万石
新潟の多くの酒蔵では五百万石という酒米を使用しています。
五百万石は米が固く溶けづらいため、醪で糖分が少なくなり甘さを感じにくい味になりやすいです。
水質
新潟の水は軟水のため、味にクセがなく口当たりがよいです。
まろやかな水なため甘い味わいとも相性が良いです。
技術
新潟では1930年に全国で唯一の清酒専門醸造試験場が誕生し、酒米の研究や蔵人の教育を行ってきました。
昔から全国新酒鑑評会の金賞受賞酒蔵の数がトップクラスでその技術が市販酒にも反映されています。
そもそもが雑味の出にくい酒造りをしているのです。
ただ最近では酒造りの技術の進歩や人の趣味嗜好の多様化に合わせて、新潟の日本酒も様々な味わいが見られます。
雑味が少ない=辛口だけではなく、甘い味わいともうまく調和するのです。
新潟淡麗ではない日本酒おススメ
醸す森 純米吟醸(苗場酒造株式会社)
普通の日本酒とは違う、一段仕込みという製法でつくられています。
珍しい製法なので仕込みが難しく、少量しか作ることができません。
フルーティで甘い味わいと酸が感じられます。
酒蔵の淡雪プレミアム(吉乃川株式会社)
スパークリングタイプです。
ガス充填ではなく、二次発酵という手段で天然の炭酸ガスを利用しています。
一度搾った日本酒に予め残しておいた醪を入れ、再発行させることでガスを生成します。
ガス充填とは違うきめ細やかな泡が特徴です。
程よいガス感がまろやかで甘い味わいと相性が良く、スルスル飲めます。
香里音(朝日酒造)
久保田で有名な朝日酒造のイメージとは真逆の酸味のあるジューシーで甘い純米酒です。
アルコール度数は10度と非常に飲みやすく、容量は300mlと飲み切りサイズです。
絢(原酒造)
特徴は焼酎で使われる白麹を使用していることでしょう。
白麹を使用した日本酒の特徴といえば独特な酸味です。
絢はグレープフルーツのようなフレッシュな酸と甘い味わいがきれいにまとまっています。
おわりに
以上より新潟=淡麗辛口だけではないということがわかりました。
共通しているのは雑味の少ない酒造りを行える技術力の高さです。
全てが似たような味だとつまらないですよね。
甘い、酸っぱい、もちろん淡麗辛口、いろいろな新潟の日本酒を試してみてください!
「日本酒、米づくりから始める」を読んでみた。米作りから関わる酒蔵の魅力とは。
一昔前の吟醸酒ブームを超えて、酒蔵の酒造りは多様化が進んでいます。
地元の農家と組んで酒米をつくってもらったり、自社で田んぼを持ち酒米を栽培したりする酒蔵があらわれています。
吟醸酒ブームの時代は全国新酒鑑評会で賞のとれる日本酒が良いとされてきました。
本書に登場する泉橋酒造株式会社、浜嶋酒造合資会社、株式会社せんきん、秋鹿酒造有限会社、菊の里酒造株式会社、合名会社渡辺酒造店はそれとは別の路線を歩み、米の旨味を活かした日本酒造りを掲げています。
「日本酒、米づくりから始める」は米づくりから日本酒造りを始める酒蔵の魅力やその意味について書かれた本です。
なぜ日本酒を造るのに米づくりから関わるのでしょうか。
3つの理由があります。
- 米の特性を把握しやすい
- 日本酒造りの原点に返る
- 農地を守る
1つずつ解説していきます。
酒米の特性がわかる
食用米と同じように酒米には名産地があり、酒蔵は良い酒米を求めて全国を奔走していました。
全国から酒蔵に届いた酒米は生産者の顔が見えません。
自然の産物ですので酒米は毎年出来が違います。
つくる土地、気候、生産者、さらには田んぼの1枚1枚でも酒米の出来は違います。
地元の契約農家であれば田んぼごとにデータが収集可能ですし、直接会話することで来季に向けて改善策を見出すことができます。
自社で栽培したり、地元の契約農家に造ってもらったりしている酒蔵はその微妙な違いを把握することにまでこだわっています。
日本酒造りの原点に帰る
トラックのなかった時代には日本酒造りは地元のお米、地元の水で仕込まれていました。
当然地元でつくるお米には酒蔵の仕込み水と同じ系統の水が使われています。
日本酒の80%を占める仕込み水の質は酒造りに大きな影響を与えます。
地方ごとに日本酒に特徴がある要因の1つは仕込み水の違いです。
それほど重要な水質は米づくりにも少なからず影響しています。
以前、兵庫産の山田錦を使ったことがありましたが、向こうの水で育った山田錦にうちの水を吸わせてもうまくいきませんでした。よその山田錦の特等米より、地元の山田錦の二等米の方が仕込み水との相性は良いようです。
と本書の中で株式会社せんきんの蔵元が語っています。
理想の日本酒を目指して酒米と水と日本酒の関係にまでさかのぼることが「原点に帰る」ことなのです。
農地を守る
農家の高齢化に伴って年々、お米がつくられない休耕地が増えています。
休耕地は放っておくと、雑草が生え放題の荒れ地になってしまいます。
地元の農家と組んで酒米をつくる取り組みをしていると、農業をやめる人たちから農地を使ってほしいと声がかかります。
酒米づくりに酒蔵が関わることは地域の農業を守ることにつながっているのです。
また契約している農家にただ酒米をつくってもらっているだけでなく、相互に情報を交換して酒米の研究をしているのでノウハウが蓄積します。
酒米は食用米と違って生育が非常に難しいので、新規参入者があらわれたときのためにもデータの蓄積は重要です。
おわりに
インターネットが普及し情報があふれかえっている現代において、消費者はモノを購入するときによく吟味するようになりました。
そのモノの特性や機能だけでなく、裏側にある物語まで購入するときの大事な情報になります。
日本酒も例外ではありません。
おいしいだけでなく、日本酒ができるまでのストーリーがアテになるんですね。
「日本酒、米づくりから始める」に登場する酒蔵は日本酒の需要の減少からピンチに追い込まれながらも、米づくりから関わるという視点に活路を見出し、現在では立ち直りさらなる飛躍を目指しています。
自分の住む町で最高の酒米をつくって、最高の日本酒を醸すってロマンがありますよね。
酒米からこだわった米の旨味がたっぷりの純米酒をぜひ飲んでみてください。
「日本酒、米づくりから始める」に登場する酒蔵の日本酒が飲みたい方はこちら
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お酒好きな女性に朗報。日本酒に秘められたアミノ酸パワーや美容への効果を解説します。
日本酒と美容って相反するもののように思いますよね?
実は日本酒には優れた美肌効果があります。
最近では日本酒の美容効果を利用した化粧品まであるくらいです。
日本酒の飲みすぎはもちろん体に良くないですが、適量であればむしろ体に良い影響を与えることがわかっています。
今回は日本酒に含まれる美容に良い成分について解説していきます。
日本酒に含まれるアミノ酸
日本酒の美容効果が注目される理由の一つは、含有する豊富なアミノ酸にあります。
アミノ酸は自然界に約300種類存在し、タンパク質を構成するアミノ酸は20種類になります。
そのうち体内でつくることができず、体外から取り入れなければならないものを必須アミノ酸といい、人間には9種類あります。
日本酒には必須アミノ酸とそれ以外のアミノ酸が多く含まれています。
日本酒から摂取できるアミノ酸の中でも美容に良いものを挙げていきます。
グルタミン酸
免疫機能の維持や改善に有効で、体力消耗時には感染を防ぐ役割があります。
アラニン
運動時に必要なエネルギー源として利用され、免疫機能を高め、肝臓を守る働きがあります。
アルギニン
免疫機能や生理機能に関与し成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸です。
バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン
疲労物質の乳酸の発生を抑え、脳の働きを鈍くするアンモニアを排出する働きを高めてくれます。
ストレス解消にも作用する
ストレスが溜まっている時、人はイライラした気分になりやすいです。
脳を興奮させる神経伝達物質のドーパミンと興奮を鎮めるセロトニンが存在し、普段は両者が均衡を保っています。
ストレスが溜まってセロトニンが不足すると興奮が抑えられずイライラしてくるのです。
日本酒に含まれるアミノ酸の中にはセロトニンの前駆物質であるトリプトファンが多く含まれ、脳の興奮を鎮めてくれます。
日常的に日本酒を飲んでいればトリプトファンが蓄えられ、ストレスへの耐性が強くなります。
香りによるリラクゼーション効果
美容にとって心身の疲れは大敵です。
心身を癒す方法としてポピュラーなのが香りです。
日本酒には200種類を超える香りの成分が含まれています。
特に日本酒の吟醸香はリンゴ、パイナップルやバナナに例えられるフルーツ様の香りを含み、心を和ませます。
日本酒を美味しいと感じるのは味だけなく、心をリラックスさせる香りも関わっているのです。
美肌効果
肌再生アミノ酸
日本酒には肌細胞アミノ酸といわれるプロリンとアルギニンが含まれています。
健康な肌とはコラーゲンによってできた層に水分と油分が過不足なく保たれている状態です。
コラーゲンの主原料はプロリンとアルギニンです。
肌細胞アミノ酸が体内に入ると細胞マトリックスによって各細胞に運ばれ、コラーゲンに変化します。
よって日本酒を摂取すれば美容に効果的なコラーゲンの生成が活発になります。
シミを防ぐ
シミの主な原因は紫外線によって作られるメラニン色素です。
もともとメラニン色素は有害な紫外線かDNAを守る働きがあるのですが、過剰に作られたり、表皮に残ってしまった場合にシミになってしまいます。
日本酒にはアルブチン、遊離リノールという物質が含まれ、メラニン色素の前駆物資であるドーパミンを抑制し、肌の美容に効果的です。
冷え性、肩こりに効く
冷え性や肩こりの主な原因は血行不良です。
特に女性は血液を押し出す役割を果たす筋肉が男性と比べると弱いため、冷え性が起こりやすくなります。
自律神経症も問題です。
自律神経は体を温かくするために血液をスムースに運搬しようと働きます。
ところがストレスによって自律神経が乱れるとその機能が低下し、冷え性が起こります。
肩こりも同様に血行不良によって起きます。
前述したように日本酒によってストレスは緩和されます。
また日本酒を飲むことで長時間にわたって体温が2度ほど高い状態が続きます。
適量の日本酒は冷え性や肩こりの主要因を取り除いてくれます。
おわりに
以上のように日本酒は美容を阻害する原因となるストレスや血行不良を抑制してくれたり、人間の体に必要な栄養素の補給源になったりします。
もちろん適量に飲酒した場合であって、飲みすぎれば体に有害なものになってしまいます。
飲酒の程度は人それぞれになりますが、お酒好きな方は気持ちよく酔える範囲に抑えて、健康的な日本酒ライフを楽しんでください。
酵素の健康効果を知りたい人はこちらも読んでください。