日本酒を電子レンジで温めるのはよくないのか?簡単に熱燗をつくる方法を紹介します。
寒くなると日本酒は熱燗で飲みたくなりますよね。
お店で飲むときはいいのですが、家で飲むときはお湯を沸かして湯煎するのは少し面倒です。
また家に友達を招いて飲むときも手軽にたくさん熱燗にできたら便利でしょう。
そんな時に活躍するのが電子レンジです。
今回は電子レンジを使って熱燗を楽しむ方法を解説します。
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ちなみに熱燗とは50度くらいに温めたお燗を指すのですが今回はお燗の総称として扱います。
熱燗に電子レンジはおススメできない?
日本酒を電子レンジで熱燗にするのはおススメできないとたまに耳にします。
そんなことはありません。
確かに湯煎の方がお湯の温度によってはゆっくり温度を上げることができ、味わいはまろやかになりやすいです。
ただしお湯を目標に近い温度に調整した場合です。
沸点に近い温度でお燗をつければ電子レンジと同様に急激に温度が上がってしまいます。
急激に温度を上げると日本酒には何が起こるのでしょうか。
・荒々しい風味になる
・温度ムラが生じやすい
ひと手間加えてあげることでこの2点を解消し、おいしい熱燗が家で楽しめます。
電子レンジでおいしい熱燗の方法
準備するもの
・耐熱容器・・・今回はワンカップを使用(徳利、片口などお好きなもので)
・容器・・・耐熱容器より大きくて深さのあるもの
・ラップ
・かき混ぜるもの・・・マドラーなど
①日本酒を選ぶ
熱燗が初心者の方は以下の基準でえらんでみてください。
ぬる燗(40度くらい)=純米酒
熱燗(50度くらい)=本醸酒、普通酒
味のしっかりしている純米酒がぬる燗にはおススメです。
熱燗になると柔らかさが損なわれ、日本酒は辛く感じます。
温度変化に強いアルコール添加の本醸造酒、普通酒を選びましょう。
②電子レンジで目標の+5度まで日本酒を温める
日本酒を注いだ耐熱容器にラップを掛け、電子レンジで加温を始めます。
最近の電子レンジは温度調整機能が付いているものが多いですが、ない場合は500Wでぬる燗は50秒、熱燗なら60秒温めてください。
ポイントは目標の温度より+5度高めに加温することです。
③水に漬けて‐5度冷ます
もう一つ用意した容器に水を張ります。
電子レンジから取り出した耐熱容器を水に入れ、日本酒をかき混ぜながら30秒待ちます。
この作業が日本酒の急激な温度上昇による温度ムラや荒々しい味わいを落ち着かせることにつながります。
④日本酒を注いで完成
熱燗を酒器に注いで飲むとホッとする味わいですね。
熱燗はアルコールが少し飛んで口当たりが柔らかいうえに冷酒よりも体への吸収が良くなります。
食中酒としても幅広い味と合わせることができ、家飲みには最適です。
2杯目以降は徐々に温度が下がりよりまろやかになるので味の変化も楽しめます。
熱燗におススメの日本酒
厳選辛口(吉乃川株式会社)
原材料:米、米麹(ともに産地は新潟)、醸造アルコール
精米歩合:65%
アルコール度数:15度
日本酒度:+7
酸度:1.2
日本酒度は+7と高めですがその辛さを緩和する柔らかい甘さが熱燗と相性よし。
肉料理、魚料理などのメインに負けない日本酒です。