日本酒の酒蔵の数が日本一。新潟の普通酒はレベルが高い。
地酒王国・新潟
日本で一番酒蔵の数が多い新潟。
新潟には全部で89蔵あり、日本酒の消費量も日本一になります。
久保田、八海山は日本酒に興味がなくても聞いたことがあるのではないでしょうか。
新潟は米の生産量が日本一、たくさんの山に囲まれていて名水も多いです。
米と水からできている日本酒の酒蔵が多いのも納得できます。
晩酌酒がおいしい
全国新酒鑑評会の金賞受賞酒蔵の数が毎年多く、吟醸王国のイメージがありますが、その技術の高さは普通酒にも反映されています。
新潟は日本酒の消費量が日本一ですが、吟醸酒のような高級酒を毎晩飲み続けるのは、経済的に余裕がないと難しいでしょう。
各酒蔵が吟醸造りの技術の高さを普通酒にも活用し、おいしくリーズナブルな晩酌酒がぞくぞくと登場したわけです。
今回は安くておいしい新潟の普通酒を紹介していきます。
八海山(八海醸造株式会社)
・原材料:国産米、醸造アルコール
・精米歩合:60%
・アルコール度数15.5度
まさに新潟淡麗を表しているようなスッキリ、キレのよい日本酒です。
ラベルを見ると精米歩合60%と記載されています。
特定名称酒の区分では吟醸酒と記載しても問題のない精米歩合です。
普通酒に精米歩合60%のお米を使用しているなんて贅沢ですね。
特定名称酒や普通酒について詳しく知りたい方は以下の記事も併せて読んでください。
八海醸造は日本酒だけでなく、焼酎やビールの製造も行っている酒蔵です。
朝日山 百寿盃(朝日酒造株式会社)
原材料:米、米麹(ともに産地は新潟)、醸造アルコール
精米歩合:記載なし
アルコール度数:15度
朝日酒造は久保田で有名な酒蔵です。
飲み口はすっと入りますが後にほのかに旨味が感じられます。
50度程度のお燗にすると辛さが際立つ日本酒です。
厳選辛口 吉乃川(吉乃川株式会社)
原材料:米、米麹(ともに産地は新潟)、醸造アルコール
精米歩合:65%
アルコール度数:15度
日本酒度:+7
酸度:1.2
日本酒度+7なのにあまり辛さが際立たないことに驚きました。
日本酒は日本酒度が高くなればなるほど糖が少なくなり、辛く感じやすくなりますが、キレのよい旨味と見事に調和しています。
常温やぬるめのお燗がよい日本酒です。
八海醸造と同じく、ビールや焼酎の製造も行っている酒蔵です。
吉乃川のある摂田屋は醬油屋や味噌屋があり、古くからの発酵の町になります。
なかでも吉乃川は古株で470年以上の歴史を誇ります。
おわりに
今回は新潟の酒蔵の中でも有名な3社を選びました。
全部で89の酒蔵がひしめき合う新潟の地酒をぜひ飲んでいただきたいです。
特に普通酒は安価で入手しやすい日本酒ですので初心者の方でも手を出しやすい。
でしょう。
たくさんの種類の日本酒を飲みたい方にはワンカップでいろいろ試すのがおススメです。
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