お酒好きな女性に朗報。日本酒に秘められたアミノ酸パワーや美容への効果を解説します。
日本酒と美容って相反するもののように思いますよね?
実は日本酒には優れた美肌効果があります。
最近では日本酒の美容効果を利用した化粧品まであるくらいです。
日本酒の飲みすぎはもちろん体に良くないですが、適量であればむしろ体に良い影響を与えることがわかっています。
今回は日本酒に含まれる美容に良い成分について解説していきます。
日本酒に含まれるアミノ酸
日本酒の美容効果が注目される理由の一つは、含有する豊富なアミノ酸にあります。
アミノ酸は自然界に約300種類存在し、タンパク質を構成するアミノ酸は20種類になります。
そのうち体内でつくることができず、体外から取り入れなければならないものを必須アミノ酸といい、人間には9種類あります。
日本酒には必須アミノ酸とそれ以外のアミノ酸が多く含まれています。
日本酒から摂取できるアミノ酸の中でも美容に良いものを挙げていきます。
グルタミン酸
免疫機能の維持や改善に有効で、体力消耗時には感染を防ぐ役割があります。
アラニン
運動時に必要なエネルギー源として利用され、免疫機能を高め、肝臓を守る働きがあります。
アルギニン
免疫機能や生理機能に関与し成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸です。
バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン
疲労物質の乳酸の発生を抑え、脳の働きを鈍くするアンモニアを排出する働きを高めてくれます。
ストレス解消にも作用する
ストレスが溜まっている時、人はイライラした気分になりやすいです。
脳を興奮させる神経伝達物質のドーパミンと興奮を鎮めるセロトニンが存在し、普段は両者が均衡を保っています。
ストレスが溜まってセロトニンが不足すると興奮が抑えられずイライラしてくるのです。
日本酒に含まれるアミノ酸の中にはセロトニンの前駆物質であるトリプトファンが多く含まれ、脳の興奮を鎮めてくれます。
日常的に日本酒を飲んでいればトリプトファンが蓄えられ、ストレスへの耐性が強くなります。
香りによるリラクゼーション効果
美容にとって心身の疲れは大敵です。
心身を癒す方法としてポピュラーなのが香りです。
日本酒には200種類を超える香りの成分が含まれています。
特に日本酒の吟醸香はリンゴ、パイナップルやバナナに例えられるフルーツ様の香りを含み、心を和ませます。
日本酒を美味しいと感じるのは味だけなく、心をリラックスさせる香りも関わっているのです。
美肌効果
肌再生アミノ酸
日本酒には肌細胞アミノ酸といわれるプロリンとアルギニンが含まれています。
健康な肌とはコラーゲンによってできた層に水分と油分が過不足なく保たれている状態です。
コラーゲンの主原料はプロリンとアルギニンです。
肌細胞アミノ酸が体内に入ると細胞マトリックスによって各細胞に運ばれ、コラーゲンに変化します。
よって日本酒を摂取すれば美容に効果的なコラーゲンの生成が活発になります。
シミを防ぐ
シミの主な原因は紫外線によって作られるメラニン色素です。
もともとメラニン色素は有害な紫外線かDNAを守る働きがあるのですが、過剰に作られたり、表皮に残ってしまった場合にシミになってしまいます。
日本酒にはアルブチン、遊離リノールという物質が含まれ、メラニン色素の前駆物資であるドーパミンを抑制し、肌の美容に効果的です。
冷え性、肩こりに効く
冷え性や肩こりの主な原因は血行不良です。
特に女性は血液を押し出す役割を果たす筋肉が男性と比べると弱いため、冷え性が起こりやすくなります。
自律神経症も問題です。
自律神経は体を温かくするために血液をスムースに運搬しようと働きます。
ところがストレスによって自律神経が乱れるとその機能が低下し、冷え性が起こります。
肩こりも同様に血行不良によって起きます。
前述したように日本酒によってストレスは緩和されます。
また日本酒を飲むことで長時間にわたって体温が2度ほど高い状態が続きます。
適量の日本酒は冷え性や肩こりの主要因を取り除いてくれます。
おわりに
以上のように日本酒は美容を阻害する原因となるストレスや血行不良を抑制してくれたり、人間の体に必要な栄養素の補給源になったりします。
もちろん適量に飲酒した場合であって、飲みすぎれば体に有害なものになってしまいます。
飲酒の程度は人それぞれになりますが、お酒好きな方は気持ちよく酔える範囲に抑えて、健康的な日本酒ライフを楽しんでください。
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