甘酒を手軽に作ってみたいあなたへ!米麹と炊飯器でつくる甘酒を紹介します。
日本酒づくりで最も重要な原材料の一つ米麹ですが活躍の場は多岐にわたります。
甘酒、塩こうじ、漬け床などが有名ですね。
今回は初めてでも失敗しない米麹を使った本格的な甘酒のつくり方を紹介します。
実はとても簡単で米麹を60度のお湯と混ぜて、60度を保って6~8時間放置で完成します。
甘酒レシピ
材料
米麹400g
水600g
つくり方
- 60度の水と米麹を混ぜて炊飯器に入れる
- 炊飯器を保温にする。炊飯器の蓋は開けたままで布巾をかぶせておく。
- 途中で混ぜてあげる。6~8時間で完成。
60度の水は沸騰したお湯に温度計で確認しながら水を足していけばつくれます。
家に温度計がない場合は60度の水でなくても、時間はかかりますが保温にしておけば55度~60度程度に温まりますので問題ありません。
米麹甘酒の特徴
アルコールが含まれていない
酒粕でつくった甘酒と違いアルコールを含んでいません。
お酒の香りもせず、甘さも米麹由来の自然なもので妊婦さんや子供でも飲めます。
豊富な栄養素
米麹甘酒は豊富な栄養成分を含むことから「飲む点滴」と呼ばれています。
以下の成分が体を整えてくれます。
- ブドウ糖…ブドウ糖を摂取すると疲労回復に良いです。
- オリゴ糖…腸内環境を整えてくれます。
- ビタミンB…ストレスに強い体作り、免疫力アップにつながります。
- 必須アミノ酸…酵素として代謝を調節する他、貧血や冷え性の改善にも良いです。必須アミノ酸は体内で合成できないため、食物から摂取が必要です。
米麹に含まれる酵素や栄養素について知りたい人はこちらも読んでください。
米麹が甘酒になる仕組み
米麹にはデンプンを分解してブドウ糖にする酵素(アミラーゼ)が含まれています。
アミラーゼは50~60度が最も元気に活動します。
なので炊飯器の保温機能がちょうどよいのです。
米麹自体にデンプンが含まれるのでアミラーゼがそれを甘さに変えてくれます。
ブドウ糖はくどくない、さっぱりした甘さが特徴です。
おススメの米麹
精米歩合(お米を精米して残った部分を数値にしたもの)によっても甘酒になるまでの時間、味は変わってきます。
削れば削るほど米麹は甘酒にしたとき雑味が少なくきれいな飲み口になります。
また精米歩合が9割程度だとお米の周辺が固く、麹菌がお米の中心まで菌糸を伸ばしづらく酵素の力が弱くなります(甘酒にはなります)。
6割程度まで精米しているお米を使用した米麹の方が酵素の力が強く、甘酒になるまでの時間が短くなります。
ただそこまで精米した米麹はあまり売られていません。
筆者の知る限りでは日本酒で有名な八海山グループの千年こうじやで売られている八海山の蔵出し生麹だけです。
千年こうじやのオンラインショップはこちら
精米歩合について詳しく知りたい人は読んでください
おわりに
いかがだったでしょうか?
炊飯器を使えば意外と手間をかけずに甘酒はつくれます。
一度試してみてください。
もちろん精米歩合6割のではなくても、スーパーに売っている米麹で6~8時間で完成しますのでご心配なく。
もっとすっきりした味が良い、短時間で甘酒をつくりたいという人はより精米されたお米の米麹を探してみてください。